2015年1月27日火曜日

上品なのに洗えるぬいぐるみ その2



前のブログの続きです。http://seikatsukogei.blogspot.jp/2015/01/blog-post_27.html


洗える動物シリーズの制作者にお話を聞きました。


いつもおもうのだけど、ぬいぐるみを作っている現場って、すごく雰囲気がいいんですよね。ぬいぐるみ作りが好きでたまらない人ばかり集まって、しかも自由学園の同級生や先輩後輩が、ずっと仲良く仕事をしているので、当然と言えば当然なのですが、こういうことって、案外大切ではないでしょうか。

製品が生まれてくる環境、それを作る人の気持ち。とくに赤ちゃんに与えるおもちゃには、そんなポジティブな波動がほしい。まるで親戚のおばさんが作ってくれたような、やさしいおもちゃたち。心がこもっているのです。

とはいえ、彼女たちはプロ、売り物を作っているのですから、きっちり物を作る、その点ではきびしいのです。

お話を伺ったのはHさん。ぬいぐるみ作り30年の超ベテランです。洗える動物シリーズは昭和39年、1964年から販売していますので、彼女は初めからこのシリーズを作ってきました。

デニム地にぎゅうぎゅうに綿を詰める、これはかなり力のいる仕事です。ドライバーを使って綿を詰めますが、ある程度の塊で入れないと、中でゴロゴロしてしまって取り返しがつきません。硬い生地を縫うのも力が必要です。




彼女の手の指は、長年の作業でちょっと変形していました。ある時期はとても痛かったそうです。

「この痛みを乗り越えて、こういう作業ができるようになったのよ」

とニコニコされていますが、ぬいぐるみ一筋30年、というのはなかなかできることではありません。頭が下がります。

「やっぱりHさんが作るのはフォルムがいいわ!」

とそばで感心しているのは、Nさん。彼女はまだ2年目の新米。指はまっすぐできれいなネイルをしていました。綿入れの段階では、Hさんの指導が入るそうです。

お二人は、洗える動物シリーズのほかに、「オルゴール仔馬」というぬいぐるみを担当しています。これもまたかなりアートな作品なので、また後日レポートします。

とっても明るくて楽しい、こんな人たちが作っているぬいぐるみなのでした。


本日のぬいぐるみ制者さん


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